数値流体の参考書

Javaによる連続体の有限要素法: ★★★★☆

熱伝導方程式やNavier Stokes方程式のGalerkin方による離散化について詳しく説明されていて、わかりやすかった。有限要素法を数値流体の分野で使いたい初心者には向いていると思う。本も安くて、薄いし。欠点はGalerkin法は数値流体では安定性の問題から使用されることが殆ど無い。そしてソースコードがJavaなこと。





流体・熱流体の数値シミュレーション : ★★★★☆

上の本と同じシリーズ。上が有限要素法ならこちらは差分法。流体では未だに差分法が根強く残っているので、いい入本書になるだろう。このシリーズは安い。
ただ結構レベルが高い、普通この手の入門書はユーグリッド座標のみの説明なのだが、一般座標系での、計算格子の作成方法や、Navier-Stokes方程式などにも言及している。
唯一の問題はなぜソースがJavaなんだ?




続・有限要素法による流れのシュミレーション: ★★★★★

流れの有限要素法の入門書の決定版。SUPG (Stream Upwind Petrov Galerkin)によるNavier-Stokes方程式の離散化、更に進んだ流体・個体の連成解析 と応用事例が説明されている。SUPG / GLS (Galerkin Least Squares) 関係について知識を得たい人には向いている。付属のf90のSUPGのコードも読みやすい。ちょっと高いが、非常におすすめ




有限要素法による流れのシュミレーション: ★★☆☆☆

上の本の前に出版された 。SUPGの安定化パラメターの導出方法などが記載されており説明が上の本より詳しいかもしれない。ソースコードはF77のGalerkin法だった。"続・有限要素法による流れのシュミレーション"のほうがいいだろう。






乱流の数値シミュレーション : ★★★★☆

指導教官から勧められて買った。差分法でLESの実装法まで説明されているがソースコードがなかったので結構自分で組むのに苦労した。各種、乱流モデルの理論的な説明もされているが知識が乏しくまだ全てを理解できていない。Von Neumannの安定解析や高次元スキームについても言及されている。

0 件のコメント:

コメントを投稿

まとめページ

      

リンク

The Wizard of Science
友達のブログ文化人類学とか難しい話をしております。あとホームページから自作ゲームも配布。